ミヤコフユイチゴ

我が家には、日本の野いちご(木苺?)の類がいくつかあります。

  • ミヤコフユイチゴ
  • ミヤマフユイチゴ
  • フユイチゴ
  • ナワシロイチゴ
  • カジイチゴ

です。

今回は、このうちミヤコフユイチゴの紹介です。 約3年前にヤフオクで挿し木の苗木をまとめて買いました。 毎年、株はそれなりに成長してきましたが、ちっとも実がなりませんでした。 2014年は花は咲くところまでで、全て落花してしまい結実しませんでした。 やっと今年、2015年に実がつきました。しかし、これが本来の姿なのかがわかりません。 あまりに実が小さいです、食べてみてもちょっと酸っぱいだけで美味しくありません。

お恥ずかしいことに私は、日本に野いちごが自生していることすら知りませんでした。 ガーデニングを初めて実物に興味を持ち出した時にたまたまんネットで知った具合です。 自生する野いちごをこの目で見たこともありません。 (埼玉近郊で自生する野いちごの場所をご存知の方、場所を教えていただけると嬉しいです。 採取したりしません、観察するだけです。)

ネットで色々と調べてみると、野いちごに実をつけさせるのはなかなか難しいようです。 デリケートな植物で自生している環境に近くないと実をつけないというのが大方の意見です。

他の方のブログ等に掲載されている、自生している野いちごの写真を拝見すると、 山道の脇、半日向で割とジメジメしていそうなところに生えている様に見受けられます。 土は山ということもあり、枯葉枯草木の枝が絡み合った、簡単に言えば腐葉土だけということになりそうです。 自然の山ですので、広葉樹の枯葉だけというわけではありませんから、それを再現する土となると、 バーク堆肥入りの腐葉土ということになるのでしょうか。

自生地の再現ということであれば、日当たりの悪い場所に置いて、腐葉土を基本としてた土で良いように思えます。 当然肥料はないでしょうから、無施肥でOKでしょう。

野いちごの結実にはもう一つ、問題があります。 それは受粉です。いわゆるストロベリー(イチゴ)もそうなのですが、人工授粉ではキチンの完璧に受粉させることが 難しい、人の手では虫のようにはいかないということです。 野いちご系の実は小さいツブツブが密集してできています。一つ一つのツブツブに種が入っています。 虫が受粉するとこのツブツブが10個くらいできるのですが、自分が耳かきで受粉させるとせいぜい3つくらいしか ツブツブができないのです。

フユイチゴ系は夏の終わりから秋のはじめ頃に花が咲きます。ちょうどその頃、咲いている花も少なく虫が なかなか来てくれません。日当たりの悪い場所に置いてありますし、株も背丈がありませんから低い場所に花が咲きます。 要するに虫からすると見つかりにくい場所に花があるわけです。さてどうしたものか。

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この写真、花のつぼみではありません。身のつぼみです。花のつぼみとそっくりです。
花が咲き終わると一旦萼が閉じます。受粉できていないと首から落ちてしまいます。受粉できているとつぼみの状態で実ができるまでこの状態です。実が膨らんでくるとまた、花のときと同じように萼が開いて赤い実が出てきます。

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